子宮内膜症はどうやって治せばいいの?症状や治療方法を紹介

生理中に違和感はない?

子宮内膜症は特に、生理が重要になってくるところ。
妊活をはじめている人は、すでに基礎体温を記録している人も多いのではないでしょうか。
まだつけたことがない、基礎体温って何?と思われた方は、こちらの記事を参考にしてみて下さい◎
基礎体温の付け方とタイミング法の仕方

基礎体温をつけていると生理周期がある程度予測できるようになってきますよね。
そこでちょっといつもとちがうな、と思ったことはありませんか?

実はその違和感が病気になっていることのサインかもしれません。
そして生理に症状が現れやすいのが子宮内膜症と子宮筋腫なんです。

子宮筋腫に関してはこちらで解説しているので、併せて読んでみてください!
子宮筋腫ってどんな病気?筋腫の種類と治療方法

今回は子宮内膜症がどういった病気なのか、どういった症状が生理に関係してくるのかを紹介します。

子宮内膜症ってどんな病気?

子宮内膜症は、筋腫と同じく30代から40代にかけての女性に多いとされている病気。
子宮内膜は、子宮の内側を膜のように覆っている組織のことで、生理周期になると厚くなります。
生理が始まるとこの組織が剥がれ落ち、生理時の出血の時に排出されます。

子宮内膜が正規の子宮内腔になく、子宮以外の場所にできてしまうことを子宮内膜症といいます。

  • 卵巣
  • ダクラス窩
  • S状結腸
  • 直腸
  • 仙骨子宮靱帯
  • 外陰部
  • 膀胱
  • 腹壁
  • へそ

などさまざまな箇所に出来てしまいます。
なんとこのような子宮以外にできた子宮内膜も、通常どおり生理になると剥離し出血するんです。
しかし、子宮内ではないため、血液や内膜を体の外に出すことができません。

図は、卵巣に子宮内膜ができた場合に起こり得る症状となっています。
このように、体内に剥離した膜や出血がたまり、チョコレート嚢胞(のうほう)や他の臓器との癒着が起こってしまうんです。

女性のおよそ10%にあったる頻度で症状がおこるとされていますが、不妊症では20%-30%と割合が高くなり、不妊の原因としても考えられます。

さらに妊娠したことのない女性に発症することが多く知られていますが、その原因は分かっていません。

子宮内膜症にはどんな症状があるの?

  • 生理時の出血量が多い
  • 不正出血
  • 不妊症
  • 月経困難症
  • 骨盤痛
  • 下腹部痛
  • 腰痛
  • 性交痛
  • 排便痛

など、さまざまな痛みとして現れることが多くあります。
しかし、中には全く症状が現れない場合もあるので、不妊検査の際は疑いがなくとも検査を受けておきましょう。

自覚症状として最もあげられるのが、月経痛。
生理中に酷い痛みを感じ、さらに月を重ねる毎に痛みが増していくのが特長です。
重度になってくると、生理の度に寝込んだり動けなくなったり、また倒れてしまうこともあります。
さらに、病気が悪化していくにつれて生理痛だけでなく、さまざまな箇所の痛みを伴う可能性も。

また、遺伝性があるということも考えられているので、親族に子宮内膜症のある人がいた場合や、先程のような痛みがある場合はすみやかに病院へ相談しましょう。

早期発見をすることで、病気の進行を抑えたり、症状を軽減することができます。

子宮内膜症の治療方法は?

子宮内膜症の治療方法は、手術療法と薬物療法の二通りあります。
どちらを選択するかは、筋腫の場合と同じように自分のライフスタイルに沿ったものを選びましょう。

まずは医師とのカウンセリングが重要となってきます。

ただ、5cm異常の卵巣チョコレート嚢胞が発見された場合は、破裂する可能性が非常に高いため手術を優先しましょう。

また、不妊治療の一貫として子宮内膜症を改善したい場合は、いつ妊娠したいかによって治療方法が変わってきます。
すぐに妊娠したいがなかなかできない、という場合は腹腔鏡手術が行われる場合が多くなります。(開腹手術は手術跡が大きくなるため)

ただ、子宮内膜症は繰り返し再発する可能性も高いので、再発する前に妊娠する必要があります。

一方、妊娠を希望しない場合などにとられる根治手術では、子宮と卵巣の摘出を行います。
そうすることで女性ホルモンの分泌を失くし、内膜症の組織も自然と消滅していきます。

薬物療法は、妊娠の可能性は残しつつ、今すぐの妊娠する予定がない場合に行われます。
対症療法と内分泌療法があり、まずは対症療法が行われることがほとんど。

内分泌療法では治療法の種類によってはのぼせたり、火照ったり、肩こりや発汗、頭痛、ニキビ、体重の増加などの副作用がおこることもあります。

子宮内膜症はどうやって検査するの?

子宮内膜症では、その症状の程度によって検査方法が異なります。
問診によって疑いがあると判断された場合は、内診でダグラス窩にしこりがないか、圧痛があるか、卵巣が剥がれていないかを検査します。

内診の時間は1~2分程度で、体に負担や苦痛が伴うものではありません。

さらに、先程紹介した卵巣に内膜症ができた場合、超音波(エコー)やMRIによってチョコレート嚢腫を診断する場合もあります。

また、血液検査を用いることもあり、こちらは直接的な診断とはならないものの、血液中の腫瘍マーカーが大きく反応を示す場合もあります。

おおよそがこれらの検査で判断できますが、中には腹腔鏡検査をする場合があります。
これはおへそから内視鏡を入れて直接診断することができます。
ただ、入院や全身麻酔の必要があり、患者への負担が大きいため内膜症がかなり進んでいる人を対象に行われます。

生理痛が酷いと感じたなら

一番の自覚症状としてわかりやすいのが生理痛。
特にいつも基礎体温をつけている人は、ちょっと今月は今までよりも痛みが重かったな、と感じることがあった場合は基礎体温表に書き記しておいてください。

次月、さらに生理痛が酷くなった場合や寝込んでしまうことがあると内膜症の恐れがあります。
自覚症状がなくとも、妊活を始める上で不安な人はまず病院で相談してみてください。

その他不妊の原因はこちらにもまとめているのでチェックしてみてください◎
不妊の原因って何?妊活を始める前に知っておきたい不妊の症状

参照:医誠会病院 婦人科/日本医師会/持田製薬