40代の妊娠出産確率はどのくらい?高齢妊娠と出産のリスクと向き合う方法。

40代の妊娠と出産

40歳前後での、高齢妊娠や出産は、仕事をしている女性も多い現代社会では、よく聞かれるようになりました。
仕事を理由に、結婚していても妊活自体を遅らせている女性もいます。

また、結婚自体も若いうちにする女性たちと、30歳を越えてから(いわゆる晩婚)ゆっくり結婚を考える女性たちに二極化の傾向が見られます。
20~29歳までに出産する割合と、30~39歳までで出産する割合が、どんどん同じくらいになってきています。
35歳以上の高齢出産の増加傾向は、しばらくは続くといってよいでしょう。

出産数割合 20-29歳 30-39歳 40-44歳 45-49歳
1930年 22.38% 16.15% 7.14% 1.08%
2000年 6.84% 3.14% 0.38% 0.01%
2010年 5.96% 4.53% 0.79% 0.02%

[参照データ:Wikipedia]

また、第一子から第三子までの平均出生時年齢の差が、1975年には4.6歳あったのに対し、2014年には2.8歳となっています。
初婚年齢が高くなるに連れ、第一子(初産)の出産年齢が高くなっても、妊娠の確率の面から、急いで第二子、第三子を設けるパターンになっているようです。

引用:©www8.cao.go.jp

なお、 日本産科婦人科学会では、高齢出産とは、35歳以上の初産婦と定義付けをしています。
1993年以前は、30歳以上としていましたが、年々30歳以上の妊娠が増えてきたことと、世界の基準(WHO)に合わせた形になりました。

40代で自然妊娠をめざす

自然妊娠とは、産婦人科などで不妊治療を一切受けずに、一般的な夫婦生活を営むことによって妊娠することです。
もちろん、下記のような自分でできる妊活で赤ちゃんを授かった場合も、自然分娩となります。

  • 基礎体温を測り、排卵日を予測
  • 妊活サプリを飲む
  • 食事療法で体質改善する

これらの方法は、時間的にも金銭的にも、負担が少なく、男女ともにストレスをあまり感じないでできる妊活です。
メディアでも、「妊活サプリ」は取り上げられたものもあり、馴染みのあるものとなりました。

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40代での高齢妊娠確率がないわけではありませんが、体外受精での妊娠確率と比較してみても、かなり低い確率なのがわかります。

年齢 一周期での自然妊娠確率
25歳 30-25%
30歳 30-25%
35歳 18%
40歳 5%
45歳 1%

下のグラフが体外受精での妊娠確率になります。
誤解のないようにしていただきたいのは、妊娠確率は出産確率ではありません。

40代の卵子状態

卵子の数

女性が持つ、卵子の数には限りがあります。
赤ちゃんの時には、200万個ほどあった原子卵胞は、加齢とともにどんどん減っていきます。
思春期を迎える10代では30万個、その後は生理の度に数百個単位で減少します。

ひとつの大きな区切りは、37歳です。
妊娠確率のグラフを見ると、37歳頃から一気に減少していくのがわかります。
高齢妊娠が難しいと言われるのは、この卵子が一気に減少し始める37歳のあたりからなのです。

「でも、もともと卵子の数が沢山あるから、大丈夫じゃないの?」と言いたくなりますよね。

しかし、女性が閉経するまでの間に排卵する数は、約400個と言われています。
沢山ある卵胞の中から、選りすぐられた優秀な1個の卵子だけが排卵されるのです。

40代ではかなり減少している卵子には、ダイエットなどは禁物です。
体脂肪率の低下や、ビタミンD不足で卵子は減少していまいます。

卵子の質

女性と一緒に生きてきた原始卵胞は、一緒に年を取り老いていきます。
しかし、卵巣の老化の速度を、日常の生活習慣や食生活を見直すことで、緩和することはできます。

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若いうちに卵子採取し、赤ちゃんがほしいタイミングで体外受精で妊娠する女性は、ちゃんと卵子の老いを考えているんでしょうね。

女性の加齢と一緒に、卵子の染色体にも変化がでてきます。
卵巣内で卵子が年をとると、「染色体不分離」が認められるようになります。
これが、加齢により染色体異常が増加すると考えられている大きな原因です。

高齢妊娠・出産で胎児への影響が心配されるのは、この卵子の質の低下が引き起こす染色体異常による障害の増加率が上がるからです。

高齢妊娠でのリスク

妊娠できても、心配されることはあります。
その一つに、流産しやすいということ。

 年齢 年齢別流産確率
25歳 10%
30歳 10%
35歳 25%
40歳 40%
45歳 50%

35歳を過ぎたあたりから流産確率が高くなっていきます。
40歳では、40%の確率で流産してしまうという悲しいデータになっていますね。

流産の予防は、まずできるだけ早く妊娠を把握すること。
受精から着床、胎盤ができるまでの約14~15週目までは、特に流産のリスクが高く、注意しなくてはなりません。

高齢妊娠初期の注意

  • 仕事や家事での過労を避け、十分な休養と睡眠をとる。
  • かぜ、下痢、便秘などの体調不良に注意する。
  • 精神的にもストレスをためず、ゆったりした気分で過ごす。
  • なるべく重いものを持たない。
  • 長時間の立ち仕事は避ける。電車やバスでは特に注意。
  • 階段に注意。エレベーターなどを活用する。
  • できれば性生活は避け、激しい行為をしない。
  • 勤務先への理解を求め、内容変更・勤務時間の変更も考える。
  • 体を冷やす食べ物や、水泳なども控える。

とにかく、気をつけてと言われる初期。高齢妊娠なら、なおさらです。
でも、実際は見た目にも妊婦だとわかりづらいし、職場の人に報告するのもまだ躊躇してしまいますよね。

マタニティーマークで赤ちゃんを守ろう

40代でせっかく授かった命を守るためなら、出来ることは全部やりましょう。
マタニティーマークを使用した、個人用のグッズは、各市町村で配布されています。色々取扱が増えてきました。

  • キーホルダー
  • ストラップ
  • バッジ
  • マーク入りシール
  • ステッカー
  • マグネット

詳しくはお住いの市町村へお問い合わせください。

引用:©www.mhlw.go.jp

胎児への影響

高齢出産では、胎児へのリスクは高まります。
染色体異常が原因でのダウン症の赤ちゃんが生まれる心配は、多くの方が経験されることでしょう。
ダウン症の発症率は、25歳は1,351人に1人、30歳では909人に1人、40歳では112人に1人と、出産年齢が高くなるに連れ一緒に高くなっていきます。

年齢 ダウン症発症率
25歳 0.074%
30歳 0.110%
40歳 0.893%

 

妊婦へのリスク

高齢妊娠により、女性本人への影響も心配されます。
命に関わるようなリスクもあるので注意が必要です

  • 妊娠高血圧症候群
    40歳以上で発症のリスクが高い
  • 妊娠糖尿病
    35歳以上で発症のリスクが高い

妊娠高血圧症候群は、約20人に1人の割合で発症すると言われます。
妊娠32週未満で発症した場合には、特に重症化する確率も上がるので、注意が必要となります。
症状として、血圧上昇・蛋白尿・けいれん発作(子癇)・脳出血・肝機能障害・腎機能障害・肝機能障害・HELLP症候群など色んなことがあげられます。
母体だけでなく、赤ちゃんに悪影響を及ぼします。胎児発育不全・常位胎盤早期剥離・胎児機能不全、胎児死亡など、直接命にかかわるものがあります。

発症した場合には、絶対安静と入院が中心となります。
発症を防ぐ方法としては、現状としてはなかなか難しいのが現状です。
むくみが心配だからといって、勝手に水分摂取を制限したり、塩分を控えすぎたりしないようにしましょう。
必ず、医師へ相談しながらまめな健康管理をしていく必要があります。

妊娠糖尿病とは、初めて妊娠中に見つかった糖代謝異常となります。
高齢妊娠は通常より発症確率があがります。
妊娠高血圧症候群に加え、羊水量の異常・肩甲難産・網膜症・腎症など、こちらも母体への影響が大変心配なものになります。
さらに、赤ちゃんへの悪影響として、流産・形態異常・巨大児・心臓肥大・低血糖・多血症・電解質異常・黄疸・胎児死亡など、やはり直接命にかかわってきます。

基本的には運動療法は出来ないので、食事療法で対応することになります。
症状によっては、赤ちゃんには悪影響が出ない程度のインスリン注射を行い、妊娠が進むにつれ量は増えるものの、出産後には改善していきます。

一度、妊娠糖尿病を経験した人は、普通の人の約7倍の高確率で糖尿病になるといわれていますので、出産後も定期検診などで十分注意が必要です。

このように、高齢妊娠は新たな病気の引き金になることも知っておきましょう。

高齢出産でのリスク

高齢出産では、分娩時のリスクも高まります。

  • 早産
    妊娠後36週以内に出産することで、赤ちゃんも未熟児で生まれてきます。
    現在の医学の進歩により、通常の赤ちゃんと同じように発育できるようになりました。
  • 難産
    産道や子宮口が上手く開かず、赤ちゃんが低酸素状態になってしまうことがあります。
    お産自体に時間がかかり、母子ともに危険が伴うパターンが多く見られます。
  • 帝王切開
    最初から、計画的に帝王切開を希望する場合も多くなります。
    自然分娩中に、出産時で母子どちらかに危険が及んでいると判断された場合には、緊急手術として帝王切開に切り替わることがありますが、このようなパターンが非常に危険が高まります。
  • 出血多量
    出血量には個人差はあるものの、帝王切開ではやはり出血量が多くなります。
    高齢出産の場合、子宮の収縮がスムーズに行かず、出血多量の原因になる場合があります。
  • 腰椎圧迫骨折
    現在、事案の報告があっていますが、直接の原因は調査中です。
    妊娠中にはカルシウム不足になり、加齢とともにカルシウム吸収率も低下していくので、積極的にカルシウムを摂取するように心がけましょう。

高齢出産後のリスク

やっと高齢妊娠・出産のリスクから開放されたとおもったら、実は出産後の問題も多いと言われています。

出産後は、お母さんの体は妊娠前の体調に戻ろうとします。
ホルモンのバランスが大きく崩れ、個人差はあるものの長い人は2年近くも体調不良に悩まされることもあります。
若いお母さんは、それなりに体力もあるので、体の不調をある程度補うことも考えられますが、高齢出産の場合には体力の回復も遅いため、本格的に寝込んでしまう人もいます。

  • 抜け毛
    驚くほどの抜け毛を体験する人も少なくありません。
    ホルモンバランスか崩れていることが原因ですが、徐々に髪は生えてきます。
    年齢が高くなると、そのまま薄毛の悩みに繋がりがちです。
  • うつ病
    産後うつ病は年齢は関係なく誰でもその可能性はあります。
    うつ病は、真面目で責任感が強く、努力家な性格の人が発症しやすいと言われます。高齢出産の方は、今まで仕事をしてきた人が多いため、その責任感の強さから、「しっかりしなくちゃ」と理想の育児を自分で課してしまい、結果うつ病の発症につながりやすくなってしまいます。

出産後の養生

産後の養生は、産後1ヶ月程度は安静にした状態とされます。
ずっと寝たきりというわけではなく、2週間頃まではゆっくりと安静に過ごし、徐々に3週間前後で家事を始めて、1ヶ月程で無理をしない今までの日常生活に戻ると良いでしょう。

まとめ

いかがでしたか?

高齢妊娠の確率確かに低く、出産に至るまでのリスクを考えると、早めに妊娠出産をしたほうが安全です。
しかし、それでも赤ちゃんを望む人は、しっかりとリスクを把握し、覚悟をもって妊活できれば良いのではないでしょうか。
高齢になればなるほど、出産後のリスクと関係性も高くなることも視野に入れて、より良い妊活をしていきたいですね。