不妊症・不妊治療の種類と流れ。どんなものがあるの?

知っておきたい不妊治療

不妊症と不妊治療について、どんなことをするのか、少しでも知って不安を軽くしておきたいですよね。
不妊治療=体外受精という認識の人も多いと思いますが、具体的にどんなことをするのでしょうか。

ここでは、不妊治療の種類と流れを簡単に説明したいと思います。

不妊症かも知れない?

赤ちゃんがそろそろ欲しいと思ったら、なかなか出来ない、不妊症かもしれない、といったご夫婦は多く見られます。
その時に、大抵の女性が自分側の原因での不妊症を疑うとのこと。

不妊とは、男性側・女性側両方に原因があります。

日本産科婦人科学会によると、避妊せずに妊娠を望む男女の間で一定期間性交渉を行ったにもかかわらず、妊娠しない状態を不妊と定義しています。
ちなみに、一定期間とは、「一年間」とのこと。

引用:©www.jsog.or.jp

不妊治療は大きく分けて2種類

大きく分けて、2種類にわけられます。

  • 一般不妊治療
  • 生殖補助医療(ART)

不妊治療は一般的に、自然妊娠を助けるような治療から少しずつ段階的に進んでいきます。
一般不妊治療の段階では、体や精神的、金額的負担も比較的少なく、まず初めに進められる治療法です。
体外受精が有名ですが、その前の段階がちゃんとあるんですね。

一般不妊治療とは

  • タイミング法
    排卵の日を計算しで性行為する方法
  • 薬物療法
    排卵誘発剤の内服薬の服用
  • 手術療法
    子宮内膜症や子宮筋腫などの原因を取り除く方法
  • 人工授精
    タイミング法と体外受精の間

この4種類を約半年間を目安に段階的に不妊治療を行っていきます。

半年間 ☓ 4種類 = 2年間

この間で妊娠しなければ、生殖補助医療(ART)への挑戦となります。

タイミング法

排卵日の予測をして、計画的に性行為を行うことで、自然妊娠を目指します。
一番手軽にできるため、自分で行う方法と、病院で相談して行う方法があります。
この場合の不妊治療費用は、医師が指導する場合は、月1回まで保険適用になりますが、それ以外は自己負担となります。
また、通院回数・検査回数でも不妊治療費用費用が変わってきます。
病院から指定があった日に性行為を行うことに、多少プレッシャーを感じることがあるかもしれませんが、夫婦ともに精神的・肉体的負担が少ない不妊治療法です。

後ほど、タイミング方法については詳しくご紹介します。

薬物療法

不妊の原因が男性にある場合

  • 内分泌療法
    ホルモンを投与する
  • 非内分泌療法
    ビタミン・漢方約などと投与する

内分泌療法は、精子を形成するためのホルモンが、不足している場合に行います。非内分泌療法は、使用してみて効果がない場合もあり、その時は別の薬に変えてみる方法がとられます。
効果自体は精子が形成される2~3ヶ月間は使い続ける必要があります。

引用:©medicalnote.jp

 

不妊の原因が女性にある場合

女性に排卵障害がある場合には、多くの場合はホルモン分泌が上手く行っていない場合です。

  • 内服薬
    クロミッドやセキソビッドの錠剤を服用
  • 注射薬
    ゴナドトロピン療法(hMG-hCG)など

内服薬は、脳の視床下部を刺激することで、卵胞を成熟させる卵胞刺激ホルモンFSHと、排卵を促す黄体ホルモンLHの分泌を促します。
卵胞を育てて排卵を促す治療法です。

注射薬の一つに、ゴナドトロピン療法といって、卵巣を直接促す方法があります。
一般的に、hMGを月経周期の3~6日目から投与し、卵巣の反応によって6~10日間連続投与されます。
卵胞の成熟を確認できたら、hCGを投与し、排卵を促す方法です。

注射とは別に、点鼻薬タイプもあります。

いずれにしても、副作用などの可能性があるため、担当医師の指示に正しく従う必要があります。副作用の心配をせずに、妊活を日常でできる事があればいいですよね。

病院での不妊治療ばかりだと、ストレスを感じてしまう人もでてきます。
目に見えない分、自分の体のことには敏感になりますよね。

一般不妊治療期間に、体質改善の食事を試してみたり、サプリで母体の調整を同時にすると、体の調子も良くなり、質の良い睡眠も取れて、ホルモンバランスも良くなる効果が期待できます。

積極的に、医師に相談して、無理なく妊活できたらいいですね。

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生殖補助医療(ART)とは

一般的に高度不妊治療と呼ばれるものです。

  • 体外受精
    自然受精を目指す方法
  • 顕微授精
    顕微鏡を用いて卵子の中に精子を直接入れて授精させる方法

この2種類が代表的なものになります。
正しくは、妊娠を目的とした、卵子や精子、受精卵の体外操作全般の治療行為、処置のことを高度不妊治療と呼んおり、次のような不妊治療も含まれます。

  • 子宮内胚移植(ET)
  • 配偶子卵管内移植(GIFT)
  • 接合子卵管内移植(ZIFT)
  • 配偶子と受精卵の冷凍凍結
  • 卵子と受精卵の提供
  • 代理妊娠

卵子を取り出す方法

体外受精で必要な卵子を採取する前に排卵誘発法が取られます。

  • ロング法
    若くて卵巣が元気な場合
  • ショート法
    40才以降の卵巣機能が低下している場合
  • アンタゴニスト法
    卵嚢の発育が十分でない場合
  • 自然周期採卵
    体への負担が少なく採取する卵嚢は1つ

一般的にはロング法が主流となっているようです。
たくさん卵嚢を採取するか、成熟した卵嚢を採取するか、質のいい卵嚢を1つ採取するか、個人差がありますので、メリット・デメリットはきちんと説明をうけて、主治医と相談の上、採取法を決めていくことになります。

取り出す場合には、卵胞から直接、吸引し採卵します。

精子を取り出す方法

体外受精時の精子採取というのは、男性側にマスターベーションをしてもらって精液を容器に入れてもらうことになります。
男性側にも不安はあると思いますが、殆どの病院が自宅でも病院でも採取可能となっているようです。
病院での採精は、トイレの場合のあるようですが、採精室(メンズルーム)が設置されている病院もあります。

病院での採精は落ち着かないという男性や、時間の都合がつかない男性は、自宅で行えます。
夫婦で協力して採精することも、多くの方が実践しているようです。
ただし、なるべく早く病院に持っていくことと、温度変化がないようにすること(人肌)には注意しておきましょう。

体外受精と顕微授精の違い

引用:©www.stmother.com

体外受精とはシャーレの中

通常は体内で行われる受精を、体の外でおこなうことを体外受精といいます。
取り出した卵子に、シャーレの中で精子を振りかけて、受精させます。
数日間、シャーレで培養し、受精卵を安定させます。

4~8細胞期の受精卵の中から、良い状態の受精卵1つを、膣から子宮へ着床させます。
場合によっては、胚形成初期の胚盤胞段階まで培養して、凍結保存をして移植する方法もあります。

顕微授精とはガラス管

精液の中から、精子のみを取り出し、ガラス管で卵子に精子を注入して受精させます。
受精が確認されたら、安定した後に子宮に着床させる方法です。

一般的には、精子の運動率が低い場合や、卵子の受精力が低い場合などは、顕微受精を行うことが多いようです。
体外受精で妊娠できなかった場合に、効果が見込まれている治療法となっています。

引用:©ja.wikipedia.org

引用:©ja.wikipedia.org

妊娠判定日はいつ頃でる?

不妊治療後、着床した後は、皆さん妊娠検査薬で検査したくなるようです。
体外受精も、前準備に時間がかかるうえ、個人差はあるものの、多少の傷みを感じる人もすくなくありません。
はやる気持ちはわかりますが、市販の妊娠検査薬では正しい結果が得られない場合もあるため、きちんと病院で妊娠検査する日を待つことをおすすめします。

では、不妊治療後、どのくらい待てば妊娠判定が出来るんでしょうか。

不妊治療後の生活

体外受精後は、受精卵が着床するまでに3~5日間かかると言われています。
特に激しい運動などしない限りは、日常生活を送っていても着床率に変化はないようです。病院によっては、子宮の内膜維持のための、ホルモン薬を投与されることもあります。

着床後、2~3週間は、日常の生活をおくることになります。

妊娠判定日

不妊治療後、待ちに待った妊娠判定日がやってきます。

  • 体外受精の場合
    2~3週間後
  • 顕微授精の場合
    体外受精より2~3日早め

尿検査や血液検査でhCG濃度で判定を出します。
hCG濃度が高ければ、妊娠判定となりますが、低くても妊娠している事案もあるようですので、数日間は再検査の日などを含めて、担当医と相談することになります。

まとめ

不妊症は、男性・女性ともに原因が考えられるので、不妊治療にはお互いの思いやりや協力が不可欠です。
不妊治療は、確かに人によっては時間もかかります。ですが、現代の複合的な不妊治療法で妊娠をサポートしてくれる病院もたくさん増えてきました。

いつかきっと来てくれる赤ちゃんの為に、いろんな角度で前向きに不妊治療を考えることも、妊活方法の一つですね。