不妊の原因って何?妊活を始める前に知っておきたい不妊の症状とその割合

まずは不妊の原因を探ろう

さあ妊活を始めよう、と思ってもさまざまな方法がある中、どれからすればいいか分からない!という人も多くいます。

片っ端からやみくもにやっていく人もいるかもしれませんが、そうすると効率が悪くかなり時間の無駄になってしまうこともあります。

妊活の方法がたくさんあるのは、不妊の原因が人によってさまざまにあるからなんです。
しっかりと原因を知っておき、自分に当てはまるものはどれなのかを把握してから妊活を始めましょう◎

事前に知っておくことで、病院に行った時、お医者さんに相談もしやすくなりますよ!

不妊の原因は女性だけではない

不妊の原因は女性の方にあると一方的に思われることが、今の時代でもよくあります。
なかなか男性が原因だと認めてもらえず、苦しんでいる女性も多くいます。

不妊の原因は女性だけでなく男性にも可能性があり、女性側が40%、男性側が40%、男女双方に原因がある場合が15%、原因不明が5%と割合は男性と女性で同じくらいなんだそう。

だから、それも踏まえてしっかりとお互いを理解してから妊活を始めることが大切です。
どちらか一方に責任を押し付けることは絶対にしてはいけません。

今回は女性の不妊症、男性の不妊症と分けて紹介します。

女性側の不妊症の原因

女性側の不妊の原因として考えられるのは、以下の通りとなっています。

  • 排卵因子…排卵障害
  • 卵管因子…閉塞、狭窄、癒着
  • 子宮因子…子宮筋腫、子宮内膜ポリープ、先天奇形
  • 頸管因子…子宮頸管炎、粘液分泌異常
  • 免疫因子…抗精子抗体

排卵因子は排卵障害の恐れ

基礎体温を記録した時に、きちんと体温が二相になっていない場合、また月経周期が25日~38日ではない場合は排卵障害の可能性があるそうです。

基礎体温の測り方、月経周期の記録の仕方はこちらで確認してみてください。

排卵障害の可能性があると思われた方は産婦人科に相談しましょう。

排卵障害の原因はさまざまで、プロラクチンという乳汁を分泌させるホルモン分泌の分泌亢進。
これによる高プロラクチン血症によるものなどがあります。

このように明確な症状もありますが、環境の変化による精神的ストレスも原因の一つになります。
さらに短期間での大幅なダイエットに成功した場合も月経不順になりやすく不妊症になります。

また、20代、30代とまだ閉経前にもかかわらず卵巣機能が低下し無排卵となる双発卵巣不全も原因と考えられます。

卵管因子は性器クラミジア感染症が原因?

卵管因子のほとんどは性器クラミジア感染症によるもの。
卵管の閉経や卵管周囲の癒着によって、卵管に卵子が取り込まれにくくなります。

それによって不妊症となるのですが、女性はクラミジアに感染しても無症状のことが多く感染症になかなか気が付きません。
骨盤内の手術を受けた人も卵管周囲の癒着があることがあるので、対象の人は一度検査をしてみることをおすすめします。

さらに、生理痛が悪化し鎮痛剤の使用量が増えている人に関しては子宮内膜症の可能性もありますが、さらに卵管周囲の癒着が見つかることがあるそうです。

生理の異変が合図の子宮因子

生理中、量が多く血液検査で貧血を指摘された人は子宮筋腫の中でも、粘膜下筋腫の可能性が考えられます。
これは受精卵の子宮内膜への着床障害によって不妊症になるそうです。

さらに子宮筋腫は精子が卵子へ到達するのを邪魔して妊娠しにくくなることも。
同じように、子宮内膜ポリープも着床障害の原因となります。

また、生理中の量が少なくなることも着床に影響することがあり、これをあっシャーマン症候群と呼びます。
これは子宮内腔に癒着をきたすため、量が減少するそうです。
量が少ないからとは安心できませんね。

先天的な子宮奇形は、不妊症の原因というより流産を繰り返すことの原因とされています。

頸管因子はおりものをチェック

排卵期には排出されるおりものの量が多くなってきますが、いつもよりおりものの量が少ないと感じた場合には注意してください。

子宮奇形や子宮頸部の手術、それによる炎症などによっておりものが少なくなり、精子が子宮内へ通りにくくなって不妊症になります。

精子の通過を邪魔してしまう免疫因子

免疫異常により、抗精子抗体を持ってしまうことがあります。
この抗精子抗体とは精子を障害する抗体のことで、精子の運動を鈍くし妨げる抗体である「精子不動化抗体」などがあげられます。

これは抗体が頸管粘液内にも分泌され、いきいきとした精子でも動きを止めてしまうおそれがあります。
さらに卵管内にも分泌されることがあり、人工授精の際にも影響が出てくるそうです。

受精をするにあたっても、精子不動化抗体は受精を妨害して不妊症になることも。

高齢なら原因が分からない原因不明不妊かも

不妊症検査をしても、原因が見つからない・分からない場合、原因不明不妊と診断されます。
これがなんと、不妊症の1/3をしめると言われているんです。

ただ、原因がないわけでなく、検査で見つからないことがあり、そのように呼ぶそうです。
その見つからない原因の一つに、精子・卵子そのものの力が低下している、またはなくなっている場合があります。

原因不明不妊は夫婦の年齢が上がると、その割合が高くなると報告されているんだとか。
精子や卵子の力は年齢とともに低下し、おおよそ37歳から44歳の間で消失します。

一度消失してしまうと、現在の医学では治療法がほとんどありません。
だから早いうちから的確な治療が重要となってくるんです。

男性側の不妊症の原因

男性の不妊症には以下のような原因が考えられます。

  • 性機能障害
  • 精液性状低下
  • 無精子症

性機能障害はストレスが原因にも

主にストレスなどで勃起が起こらず、性行為が上手く行かない勃起障害や、腔内射精が困難な腔内射精障害があります。

例えば、タイミング法を行う場合、あまりにも意識しすぎたり固執してしまうと性行為に障害をきたす場合もあります。

その他にも、動脈効果や糖尿病などの病気が性機能障害の原因にもなります。
糖尿病は軽度でも勃起障害となり、糖尿病が悪化すると射精障害や精液量が減少します。
これは、一部の精液が膀胱内に放出される逆行性射精や、精液が出なくなる無精液症につながります。

初期(軽度)の精液性状低下

精巣で形成される精子や、精子の運動能力を獲得するときに異常があると、精子の数が少なくなったり、動きが鈍くなります。
これにより精子の奇形率が多くなり、受精する力が低下します。

これを造精機能障害といいますが、その一部は外科的手術によって回復する可能性もあるそうです。

末期(重度)の精液性状低下と無精子症

精液中の精子の数が極端に少ない場合、また運動率が極端に低い場合は高度の精液性状低下と言われています。
精子の数は1/100以下、運動率は20-30%とかなり低い場合を指します。

さまざまな病状により、重度の精液性状低下が引き起こされることも。

無精子症は放出された精液の中に精子が全く確認できない状態のことを言います。
しかし、中には精巣内では精子が作られているのに、精液中に精子が出てこない閉塞性無精子症があります。

さらに、閉塞がないのに精子が作られていない場合もあり、そのほとんどは原因不明なんです。

まずは病院で相談を

タイミング法もそうですが、妊活を始める際はまず病院で相談することをおすすめします。

先程もあったように、妊孕性は37歳~失われる可能性が高くなってきます。
原因がわからないままやたらめったら試していると、時間が足りませんよね。
まずは自分の原因を知ってから、それから対処法や治療を考えていきましょう!

また、男性も女性も精神的なストレスが不妊の原因にもなりえます。
不妊治療はお互い協力し合うことが大切です◎

参照:日本生殖医学会