フーナーテストとは?不妊に悩んだら不妊治療の基本的な検査をやってみませんか?

フーナーテスト(性交後検査)

フーナーテストとは、不妊検査の中でも初期段階で行われている不妊治療の基本的な検査のひとつです。
排卵前、頚管粘液が出ていると思われる時期に性交し、その粘液の中に精子がどのくらいいるかを調べるテストのことで「ヒューナーテスト」とも呼ばれています。

精子は良好な頚管粘液の存在している時のみ子宮腔の中に泳いで進入します。
精子がいても運動性が悪ければ卵管までうまく泳いでいけないので、精子がどのような動きをしているかも観察し、子宮粘液と精子の相性を調べることができるのです。

フーナーテストの条件として、精子や子宮頚管粘液が正常であることが前提となり、精子と粘液の検査後に行うことが一般的なようです。

いつすればいい?フーナーテストのタイミング

排卵日近くになると、子宮と膣を結ぶ子宮頚管が水様透明の粘液で満たされます。
排卵期の「頚管粘液」の状態は、精子が子宮の中に進入しやすいため、子宮内に入っている精子の状態を調べる適したタイミングなのです。

フーナーテストの検査は、性交後の3~12時間以内に行います。
検査の前日に性交を行った場合は翌日の午前中に、当日の午前中に性交を行った場合は午後に検査を受けるといいでしょう。
性交後、20時間ほど経っても結果がよければ問題ないということもあるようですが、1日以上経ってしまうと結果が出にくくなります。
3~5時間以内が、正確な結果が出やすいようです。

気になる費用と時間

不妊治療の初期段階の検査とは言え、婦人科や不妊治療は高いというイメージがありませんか?
フーナーテストにかかる費用と検査結果が出るまでの時間はどのくらいなのでしょうか。

費用

費用は病院によって異なります。
不妊治療は基本的にほとんどが保険適用外となり、フーナーテストの検査費用も全額自己負担になります。
しかし、フーナーテストには特殊な手術や薬剤などの必要がなく、1回につき1,000円程度で済み、比較的安価な検査です。
また、基本的に頚管粘液検査や精液検査、エコーなどとセットになっていて、最終的には3,000円~5,000円ほどかかるようです。

検査結果によっては、1回だけというわけではなく、何度か実施されるので、そのたびに費用はかさむという可能性も。
検査前に費用や自治体で行われている助成制度もしっかりと確認しておきましょう。

不妊治療助成制度を調べたい方は、こちらをご覧ください。
【都道府県別】特定不妊治療の助成金案内窓口まとめ

時間

フーナーテストは、医師に指定された日の性交後に子宮粘膜の採取をする以外は特に診察もなく、検査自体は短時間で終わります。
そのため、検査当日に検査結果が出て教えてもらえることが多いようです。

フーナーテストの判定基準

フーナーテストでは、400倍視野の顕微鏡を使い、膣内の精液と子宮頚管の粘液を採取し、運動率の良い精子がどれくらい子宮内に進入しているかどうかを調べます。
妊娠確率の判定基準は次のような数値になっています。

(運動精子数/400倍視野当たり)

  • 優  15個以上 有意に妊娠率が高い
  • 良  10~14個 妊娠は十分に期待できる
  • 可   5~ 9個 妊娠は期待できる
  • 不良  4個以下 妊娠率は有意に低い

参照元:福田病院 フーナーテストの判定基準

フーナーテストの結果が悪かった

結果が悪かったら、1回の検査結果では判断せずいい結果が出るまで検査を繰り返します。
性交のタイミングや男性側の体調、女性の粘液の出方にも個人差があるので、一度目の検査が不良でも二度目以降は良好な結果が得られる可能性もあり、決して自然に妊娠できないというわけではありません。

フーナーテストを繰り返しても結果が不良だった場合は、次のような原因があると考えられます。

男性の原因

  • 精子の量が少ない
  • 精子の運動率が悪い

このような原因の場合は、「乏精子症」、「無精子症」、「精子無力症」などの不妊の可能性があり、精液検査を受け色や量、精子の濃度や運動率、奇形率を調べる必要があります。
精子形成を正常に戻す抗酸化療法や、ホルモン療法が一般的な治療法となっています。

女性の原因

  • 子宮頸管粘液の質が悪い
  • 抗精子抗体がある

女性の不妊原因として、「排卵障害」「卵管障害」「頚管因子」「着床障害」がありますが、フーナーテストが不良の場合は、「頚管因子」を詳しく調べていかなければなりません。
また、「抗精子抗体」があると、精子を異物として排除する作用が働き、精子が子宮に進入できない膣内環境になっています。
抗精子抗体検査の結果によって体外受精などの人工授精を行う可能性もあります。

その他にも炎症は精子の侵入を阻み、不妊につながってしまうため子宮頚管炎の検査を行います。
クラミジア感染、HPV感染、子宮内膜症などの炎症をおこしていないか原因を取り除いて不妊を解消する方法もあります。

もしかして・・・?と思ったら

赤ちゃんが欲しいけど、1年以上妊娠できないなど「もしかして、不妊症かな?」と思ったら、パートナーと一緒にできるだけ早く検査をして妊娠への対策を考えることが大切です。
そのためにも早めにフーナーテストを受け、不妊の原因を追究することで適した治療ができます。
結果が不安になってしまうかもしれませんが、妊娠確率を高めるための第一歩です!
不妊に悩んでいる人は、フーナーテストを検討してみてはいかがでしょうか。